医療法人 亀寿会 亀井クリニック

お知らせ

新規片頭痛治療薬(経口CGRP受容体抗体薬)についてのお知らせ

平素より当院を受診下さり有難うございます。

頭痛で困っておられる方々にとって助けになりうる新薬についてのお知らせです。

 

片頭痛や緊張型頭痛に対する治療は、頭痛が起こった時に程度を抑える「急性期治療薬」と、頭痛の頻度や程度を抑える「発作予防薬」があります。

患者様の頭痛の性状や程度・年齢などにより、複数の薬剤の中から適した薬剤を使い分けています。これまでの薬剤は「急性期治療薬」と「発作予防薬」は別々の薬剤を使用する必要がありました。

 

今回ご紹介する新薬「経口CGRP受容体拮抗薬」で、以下の特徴があります。

急性期治療と発作予防の両方に使用できる

②水を必要としないOD錠(口腔内で溶ける)

③脳梗塞や心筋梗塞などの既往などを理由にトリプタン製剤が使用できない患者様の急性期治療の新たな選択肢になる可能性

 

発売予定は12月中となっています。当院では、県内に存在する数少ない頭痛専門医が治療にあたる医療機関として、発売開始より「経口CGRP受容体拮抗薬」の処方を開始予定です。

 

現時点でも多くの「急性期治療薬」「発作予防薬」が処方可能な状態です。一人でも多くの頭痛に困っている患者様のお力になれたらと思います。頭痛にお悩みの方、悩んでいる家族・友人がいる方など、是非ともご来院下さい。宜しくお願い申し上げます。

 

当院での採用薬

急性期治療

・トリプタン製剤(スマトリプタン点鼻・皮下注射、ゾルミトリプタン、リザトリプタン、ナラトリプタン)

・ラスミジタンコハク酸塩(商品名:レイボー)

 

発作予防薬

・抗CGRP抗体薬(商品名:アジョビ 月1回もしくは3か月に1回皮下注射する予防薬)

他のCGRP関連抗体薬(商品名:エムガルディ、アイモビーグ)についても希望があれば処方可能です。

・内服予防薬(ロメリジン塩酸塩、アミトリプチリン、バロプロ酸)